レッスン受講者限定 合同パピーレッスンを開催しました!

 

2025年9月21日(日)、当スクールの第1回パピークラスを開催いたしました。


今回は、レッスン受講者限定の特別プログラムとして実施し、全9頭の1歳未満の子たちにご参加いただきました。

お忙しい中、多くの飼い主さまそしてわんちゃんにご参加いただけたこと、大変嬉しく思います。ありがとうございました。


🐾メンバー🐾 (名前順)
コジロウくん(柴犬)
こまめちゃん(マルチーズ×トイプードル)
サニイちゃん(ビションフリーゼ×トイプードル)
セレンちゃん(トイ・マンチェスター・テリア)
ブラウニーくん(雑種)
ポップコーンくん(雑種)
めめちゃん(ジャックラッセルテリア)
レオナくん(ヨークシャーテリア)
雪吉くん(サモエド)


開始は夕方18時。日中の暑さが落ち着き、涼しい風が吹く中でのスタートとなり、犬たちもリラックスしやすい環境でした。

初めて顔を合わせる犬たちに最初はやや興奮の様子も見られましたが、プログラムが進むにつれ、落ち着きと集中が育まれていくのが感じられました。

 

今回はその様子をプログラム順にご紹介いたします。

 

 

 

① 自己紹介&犬紹介

 

最初のプログラムは、飼い主さまと愛犬の自己紹介から始まり、名前・犬種・性別・うちの子自慢を共有していただきました。

 

犬のトレーニングは、飼い主さま同士の交流も大切な要素です。

お互いの犬について知ることで「安心感」が生まれ、それが犬たちのリラックスにもつながります。

犬は人の感情に敏感であるため、飼い主同士が打ち解け合うことが犬同士の良い関係づくりの第一歩となります。

 

  

②社会化(おやつをもらう練習)

 

社会化の一環として、飼い主さま以外の人からおやつをもらう練習を行いました。

犬にとって「知らない人からの接触」は本来警戒の対象です。

しかし、この月齢でポジティブな体験を重ねることで、人への信頼感・期待感が高まります。

 

実施にあたっては、事前に食物アレルギーの確認を行い、犬ごとに適切なおやつを準備しました。

はじめは緊張してなかなか食べられなかった子も、回を重ねるうちにリラックスし、尾を振って近づいてくる姿が印象的でした。

 

子犬期に「知らない人から美味しいおやつがもらえる」という経験を積むことは、将来の吠えや警戒心の軽減にもつながります。

是非、日ごろのお散歩中にも取り入れていただきたい社会化トレーニングの1つです。

 

 

③みんなで歩く(並んで歩く練習)

 

犬同士をいきなり向かい合わせて挨拶させると、緊張や興奮が高まりやすくなります。

そのため、まずは横に並んで歩くことで、お互いの存在に慣れ、安心感を得ることができます。

 

最初は周囲を気にして落ち着かない子もいましたが、しばらく一緒に歩くうちに呼吸が整い、飼い主さまとアイコンタクトが取れるようになる子も多く見られました。

並んで歩くという単純な行動の中に、犬の社会性や自制心を育む大きな効果があります。

 

 

④ アイコンタクトの練習

 

飼い主さまと目を合わせる行為は、「コミュニケーションの基礎」です。

「知らない人・犬が周りにいる」という刺激が多い環境でも飼い主さまに意識を向けることができれば、今後のトレーニングや日常生活において非常に役立ちます。

 

初めは視線が泳いでしまう子や、声掛けに反応できない子も多くいましたが、おやつのサポートを通じて少しずつ成功体験を重ね、しっかり目を見てくれる場面が増えていきました。

これは、信頼関係の深まりを象徴する瞬間でもあり、どんなときでも声掛けに反応し、目を合わせられるようになれるよう良い関係性を育んでいきましょう。

 

 

⑤呼び戻しの練習

 

呼び戻しは、犬の安全を守るために欠かせない重要なトレーニングのひとつです。

公園やお出かけ先で思わぬ刺激に反応したときでも、飼い主さまの呼びかけに応じて戻ってくることができれば、事故やトラブルを未然に防ぐことができます。

 

今回は、リードを最大限に伸ばした状態で犬を自由にさせ、飼い主さまが名前を呼んで戻ってくる練習を行いました。

最初は周囲の環境に気を取られてなかなか戻れない子もいましたが、繰り返すうちに「呼ばれたら戻ると良いことがある」と学習し、喜んで駆け寄ってくる姿が見られました。

 

さらに、飼い主さまでの練習を終えた後には、他の飼い主さま(知らない人)からの呼び戻しにも挑戦しました。

普段慣れている人以外の声に反応することは難易度が高いですが、これを体験することで「誰に呼ばれても人に近づくことは安心できる行動」という認識を育むことができます。

 

呼び戻しは日常生活でも応用範囲が広く、散歩中の安全確保だけでなく、ドッグランやご家庭での呼びかけなど、さまざまなシーンで役立ちます。

子犬のうちから繰り返し練習し、成功体験を積み重ねることがとても大切です。

 

 

⑥すれ違いの練習

 

最後に実施したのは「すれ違いの練習」です。

お散歩中に他の犬や人とすれ違う場面は日常生活で頻繁に起こりますが、犬によっては興奮して吠えてしまったり、逆に怖がって立ち止まってしまうことがあります。

そのため、パピーの段階から「落ち着いてすれ違う」経験を積んでおくことが大切です。

 

まずは参加犬をAチーム・Bチームに分け、およそ50メートルの距離から向かい合うようにスタートしました

互いにすれ違う際、犬の名前を呼び、アイコンタクトが取れたタイミングでおやつを与えます。

これにより「相手に気を取られるのではなく、飼い主を見ることが良いことにつながる」と犬に学習させることができます。

 

次のステップでは、AチームとBチームが円を描くように歩き、連続してすれ違う練習を行いました。

複数回のすれ違いを繰り返す中で、犬たちも次第に落ち着きを見せ、最初は相手に強く反応していた犬も、最後には飼い主さまとスムーズに歩けるようになっていました。

 

この「すれ違いの練習」は、普段のお散歩での課題解決にも直結します。

飼い主さまが適切なタイミングで声をかけ、犬の意識を引き戻すことができれば、吠えや引っ張りといった行動を予防・改善することが可能です。

 

日常のお散歩でも実践できる大切なトレーニングのひとつといえます

 

 

今回のパピークラスでは、最初は興奮気味だった犬たちも、プログラムを通じて落ち着き、仲間と共に過ごす楽しさを学んでいました。

中には、他の犬を見ただけで逃げてしまうような子も、最後には自ら進んで犬たちの輪に入っていく様子も見受けられました。

ご参加いただいた飼い主さまからも「並んで歩くことで犬がリラックスできるのを実感した」「普段はできない経験ができた」といったご感想をいただいております。

 

子犬期の社会化は、一生を通じて犬の心の安定に影響を与える大切な時期です。当スクールでは、楽しみながら学べる機会を今後もご提供してまいります。

 

次回のパピークラスは10月頃の開催を予定しております。詳細が決まり次第、改めてご案内いたしますので、ぜひご参加お待ちしております。

 

 

2025.9.21 はじめの一歩